いつも検査薬をご利用いただき、誠にありがとうございます。
体温グラフを確認しました。
今後の体温を見ないとはっきり解けませんが、このまま高温期が続き、10日以上継続する場合、排卵があったと判断されます。D10前後に排卵した可能性が高いです。
検査薬が陽性を示さなかったことについて、下記の要因を考えられます。
◎LHサージの検知タイミングのズレ
LHサージ(排卵を引き起こす黄体形成ホルモンの急激な分泌)は非常に短時間(多くの場合24時間未満)で終わることがあります。検査の間隔が、このピークを見逃している可能性があります。 通常、検出可能なLH濃度が持続する時間には個人差があり、12時間程度の方もいれば、36時間続く方もいます。非常に短い場合、朝夕の検査でも検知できないケースがあります。
◎LHサージそのものの強度(ピーク時でも数値が低い)の問題
体外受精などの治療中は、ホルモン剤の影響などで、通常とは異なるパターンのLHサージが起こることがあります。ピークがズレたり、ピーク値でも低い場合は検知できません。
◎卵巣の癒着の影響は非常に可能性が高いと考えられる要因です。
医師から「左卵巣からの自然排卵は難しい」と告げられているということは、左卵巣での卵胞発育や排卵機能が低下していることを示します。
排卵は通常、左右どちらかの卵巣で起こります。もし今周期、排卵が期待されていたのが左卵巣側の卵胞であった場合、その卵胞が正常に排卵されなかった可能性があります。その結果、LHサージそのものが弱かったり、起こらなかったりしたため、検査薬が反応しなかった可能性が高いです。
逆に、右卵巣が機能している場合は、正常な排卵とLHサージが起こる可能性が高いです。だから、時々陽性が出ない周期があれば、陽性反応が確認できて排卵が確認できたパターンもあります。
今後の対策について、排卵がある周期においては、チャンスを逃さないため、検査回数を増やすことをおすすめします。
①D7から1日2回の検査(10~12時間間隔・毎日大体同じ時間帯)
②D7から1日3回の検査(6~8時間間隔・毎日大体同じ時間帯)
都合によって検査できない時もあると思いますが、上記の①または②で行ってみてください。
そして、検査結果に関係なく、D7~D8あたりに1回タイミングをとることをおすすめします。
体外受精治療中は、ホルモン値や卵胞の成長は超音波検査と血液検査で厳密にモニタリングされます。自宅の検査薬は補助的な情報です。陰性だったことでご不安な気持ちは十分にわかりますが、最終的な判断は必ず主治医の元でなされますので、どうか一人で抱え込まず、お医者さんにも相談してください。