妊娠検査薬の使い方


◆ 早期妊娠検査薬の測定原理

  受精卵が子宮に着床すると、そのまま子宮内膜を保って着床状態を維持するために、 卵巣内にある黄体の分解を防いで黄体ホルモンの分泌を継続させるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)が胎盤から分泌されます。 通常妊娠する場合、排卵後10日前後より尿中HCG濃度は急速に上昇し、排卵後12日目頃(着床後約3日)には25IU/L、 排卵後14日頃には50IU/L以上に達します。


  妊娠検査薬のhCG検出感度は閾値20~100mIU/mLほどであり、日本で主に市販されている製品は50mIU/mL、 早期検査薬として提供されている物は25mIU/mLを検出基準値としています。 当店に扱う妊娠検査薬の精度は25mIU/mLであるため、早期妊娠検査薬に該当します。hCGへの反応下限値が25mIU/mLに設定されており、順調に増加していけば、 着床(=排卵の約9±2日後)から3日程度でこの水準に達する。 それによって、排卵の12±2日後あたりから陽性反応が検出できるようになると考えられます。

※ 早めに検査しても確実な結果を得られません。必ず高温期12日以降(生理予定日2日前)から妊娠検査を行ってください。
※  一日中いつでも測定できますが、朝一の測定はより確実です。朝一の検査はおすすめします。

◆ 早期妊娠検査薬の使用方法

・ MAX線ぎりぎりまで尿に10秒ほど入れ(判定線が出る部分に尿が吸い上げられたのを確認できるまで浸すことをおすすめします)、
取り出した後、横に置きます。※MAXラインを超えると測定失敗になりますので、ご注意ください。

・ 【早期妊娠検査スティック】の場合

   尿吸収体(穴の部分)に3秒間尿をかけます。紙コップの場合は5秒間つけます。
   ※尿をうまくかけられなかったり、検査に必要な尿量を十分に吸収されなかった場合、5~10秒ほど延長してください。
   尿吸収体を下に向けたままキャップをし、水平なとことにおいて1分間を待ちます。
・ 5分以内に判定結果を確認し、5分過ぎますと結果が無効になります。


◆ 測定結果の判定方法



『陽性反応』

   2本の赤いラインが確認できた場合、 妊娠反応が認められました。

  薄くてもテストラインが現れている時は、陽性と判定してください。妊娠している可能性があります。テストラインが現れているかどうかはっきり分からない時、 翌日、翌々日に継続検査をしてください。妊娠している場合は、日々経過につれ、テストラインの色が濃くなります。

  早期妊娠検査薬で陽性結果が現れても、正常な妊娠であるかどうかまでは分かりませんので、これで安心せずに、なるべく早く医師の診断を受けてください

『陰性反応』

  コントロールラインが確認できたものの、テストラインが現れない場合、今回の検査では、妊娠反応は認められませんでした。
  しかし、検出するのに充分なhCGが尿の中に出ていないために、妊娠していても判定結果が陰性であった可能性もあります。 今回の検査後、生理が始まらない場合は3日後に再検査をするか、または医師に相談してください。

『検査無効・失敗』

  赤いラインが一本も現れなかったり、またはテストラインだけが現れている場合、検査が失敗したことを意味します。
  妊娠検査薬の使い方、使用式を確認し、もう一度検査してください。


◆ 早期妊娠検査薬についての調査結果

    生理予定日3日前から陽性反応が出る方: 約52%
    生理予定日2日前から陽性結果が出る方: 約70%
    生理予定日1日前から陽性結果が出る方: 約85%

◆ 早期妊娠検査薬の診断注意


『妊娠以外にも、次のような場合、結果が陽性となることがあります』

◎不妊治療でhCG製剤の投与を受けた
◎(5000単位の投与で7~10日後くらいまでは、体内に残存するhCG製剤に反応して陽性を示す可能性があります)
◎絨毛癌など、hCG産生腫瘍がある
◎閉経した(閉経後、妊娠とは無関係な微量のhCGが分泌されており、弱い陽性反応を示す場合があります)
◎流産や中絶から間もない時期
◎LHとの交差反応 、重度の糖尿、蛋白尿、血液の混入など

『次のような場合、結果が陰性となることがあります』

◎尿が薄かった、妊娠の初期で尿中hCG量が充分でない場合
◎生理の周期が不規則な場合
◎使用者の思い違いにより日数計算を間違え、検査時期がまだ早い場合
◎胎児の発育停止・重度の遅滞によるhCGの過少する場合
◎胞状奇胎 な場合
◎流産が起き始める前兆、すでに子宮内で胎児が死亡している(稽留流産)など

『化学的流産について』

  早期妊娠検査薬で一旦陽性反応になったのに、3,4日後の再度検査で陰性になることがあります。 この場合、化学的流産が起こった可能性があります。
  妊娠検査薬が一般に広く普及してくると、ごく初期のうちに妊娠を察知できるようになりました。 そして、超音波診断で胎嚢の存在が確認できるなど臨床上の妊娠の所見がはっきりしてくるよりも前に、 生化学的な手法のみから妊娠が判明していた段階で流産が起こる事例も散見されるようになっています。 このような流産を化学的流産(Chemical abortion)といいます。
  流産と名は付くが、妊娠を意識して早い時期にhCGの検査をしていなければ、 通常の月経としてしか認識されないまま日常的に起こっているケースも多く、妊娠回数や流産回数には含めないです(習慣性流産の対象とならないです)。 人間では他の動物よりも妊娠成功率が低く、受精卵の不着床(=妊娠不成立)とともに、 着床(=妊娠成立)直後~妊娠に気付く前後の超早期流産も自然淘汰としてかなりの割合で発生しています。


『蒸発線について』

  早期妊娠検査薬は、判定の仕方や時期などで妊娠をしていなくても薄い線が出ることがあります。
  妊娠検査薬で陰性が出た後、5分以上たってから「もしかして、これって陽性反応?」という薄いラインが浮かび上がることがあります。この薄い線は「蒸発線」かもしれません。
  蒸発線とは、検査する際に検査薬に吸収された尿が時間が経ち蒸発することで、成分が濃縮されてわずかな反応を起こすことを言います。これは陽性ではなく誤反応ですので、 5分以上経ってからの反応であれば、妊娠の可能性は低いといえます。「写真に写らないぐらい、見えるか見えない薄らの線、何となく線が出てるかも!?」と思ったときは、蒸発線による誤反応と考えた方が良いでしょう。
  妊娠検査薬の判定は、一般的に尿をかけてから1分前後でわかるようになっています。しっかりと使用時期と使い方を守っていれば、妊娠判定は瞬時にわかることが多いようです。 使用時期、使い方をしっかりと守って判定してください。

◆ 検査薬の保存方法

■ 0℃~30℃常温保存してください。冷凍してはいけません。

■ 湿気に弱いので、検査精度を保つため、開封したら早めにお使ってください。